ヨセミテ国立公園その1 アワニ―ホテル (2015-05-15)

ヨセミテ国立公園にあるアワニ―ホテル(1927年創業 現在名称マジェスティック ホテル)は、アメリカ合衆国の自由の女神と並ぶ歴史的建造物のひとつだ。周りの景観に調和し、その立地にふさわしく花崗岩とポンテローサ松の巨木で組み上げられた重厚な建造物は、世界最大の花崗岩の渓谷に立つ。アワニーとは、ここで暮らした先住民の部族の名前だ。これまで、ゲストになった著名人は、エリザベス女王、アイゼンハワー、ケネディ、ローガン、オバマほか歴代大統領、ウォルトディズニー、スティーヴジョブズその他大勢、スターのお忍びは数知れない。そんなホテルだ。

そのグランドダイニングは壮大で、まるで大聖堂のよう。ここでの朝食がすばらしい。朝のヨセミテ渓谷のさわやかな松の香りのする空気の中を散歩し、アワニーのダイニングに向かうのは、ヨセミテ渓谷滞在の楽しみのひとつ。大きな窓から朝陽のさしこむ東側は、はるか峻立するハーフドームが見渡せる。朝食は、ブュッフェもあるが、アラカルトのほうが好きだ。お気に入りは、ヨーグルト、ものすごくおいしいオレンジジュース、全部入りのミックスオムレツ。はじめてここのオムレツを食べたときは、感激した。アメリカン朝食の定番、ベネディクトやホットケーキもおすすめ。飲み物は、おかわり無料。サービスはホスピタリティあふれて完璧。とびっきりの贅沢な時間を楽しませてくれる。

ここでは、最高級ダイニングにつきもののドレスコードは、国立公園滞在という性格上、ない。Tシャツ短パンでOKで、じっさい着席しているお金持ち(私以外)の男性のほとんどがTシャツ短パン姿なので、ここで外見でお金持ち度をはかると、見誤ることになる。ただ、アワニーのゲストは、なんとなく余裕というか、雰囲気でわかります。

さて、アワニーで私が体験できるのは、ここまで。イブニングは、私には格調が重すぎて、まず無理。当然、宿泊も無理。難民キャンプに戻って、ヨセミテビレッジのスーパーで買ったローストチキンとビールのほうがお似合いだ。

写真は、ハーフドームとネバダフォール、はるかハイシェラの山なみ。