山で出会った野生動物たち 2 オジロワシ (2020-11-16)

知床では、オジロワシはめずらしい猛禽類ではない。とくに冬、北海道で夏を越したものだけでなく、シベリアやサハリンから越冬のために飛来したものが、流氷の季節になるとエサ不足から港周辺の海岸部で生活する。そのため、警戒心の強いオジロワシ、オオワシが群れで人前にあらわれる。冬の知床の海岸部は、世界最大級の海鷲を間近に観察できるところだ。

写真は、知床の山中で出会った山鷲としての生活をするオジロワシ。このワシは、シマフクロウとともに原生林の谷筋を縄張りにして住む。うっそうとした深い森の川を遡行しているとき、落差1mほどの小さな滝の落ち口を二つに分けるように突き出た岩の上で、じっと水面をにらむオジロワシを見たことがある。滝つぼに群れ泳ぐオショロコマを狙っているようだった。

この川は、湧くようにオショロコマとヤマメが群れ泳ぐ、北海道ではもうほとんど残っていない原始河川のひとつで、このような場所でしかシマフクロウや山鷲は生息できない。