プレリュード (2022-12-17)

わたしの住んでいる小樽市赤岩は、南に小樽港や石狩湾を望む市街地が広がり、北には遊歩道の通る山と日本海に面した景色の良い断崖が連なる。断崖の入り口まで、歩いて15分ほどです。ここは、北海道随一のロッククライ...

赤岩の岩登り (2023-01-20)

赤岩には、難易さまざま、初級者から上級者まで楽しめるルートが多数あります。岩登りの難易度は、入門クラスの三級から始まり、中級の目安の四級、上級の目安の五級と数字が大きくなるほど、難易度が高くなります。い...

ザイル(登攀用のロープ) (2023-01-20)

ザイル(登攀用のロープ)の長さは、通常45mから50mです。ルートは、ザイルのスケールで一回一本分以下の高さのものを1ピッチと呼びます。ルートは、この1ピッチ分の高さから、2ピッチ、3ピッチから7ピッチまでと連続する複...

懸垂下降 (2023-04-18)

ザイルを使用して、岩壁を下降することを懸垂下降といいます。アプザイレンというドイツ語やラッペルというフランス語も登山用語として浸透しています。ザイルを二つ折りにして支点にかけて行うので、50mのザイルを2本...

緊張とリラックス (2023-04-18)

よく晴れた日の赤岩を攀じる(よじる)ことほど、爽快なことはそうありません。攀じって(よじって)いるときは夢中で緊張も強いられますが、岩壁のなかでリラックスすることもできます。風が波の音、潮のにおいや草木のに...

冬の登攀 (2023-02-12)

厳しい。とにかく厳しい。冬の赤岩は、夏の爽快なルートが一変する。吹きつける季節風や寒さが厳しいのではない。ルートが厳しいのだ。たいていのルートが、まったく歯が立たなくなり、手も足も出ない。手袋をはめてつ...

チムニー1 (2023-04-18)

チムニーは、英語で煙突を意味しますが、岩登りではからだが入ってしまうほどの幅の岩のクラック(割れ目)を指します。よくある岩の形状でルートにとられることが多いものです。ただ、攀じる(よじる)のは易しいことのほ...

チムニー2 (2023-04-18)

難儀するチムニーの登攀(とうはん)は、あまり深く中に入らず、大胆にも空間にからだをさらけ出すほうがうまくいくようです。ただ、プロテクションが取りづらいので、充分な力量をもって取り付かなければなりません。

ダブルアックス (2023-04-18)

海岸を西に向かうと、やさしいダブルアックス技術(氷壁登攀技術)が使えるルートがあります。何度も一人で通いました。海岸で大きなトドを見かけたことがあります。海岸から山頂を越えて帰る、冬のハイキング。

オーバーハング (2023-04-18)

ルートは、一概にはあてはまりませんが、傾斜が増すほど難度が高くなることが多いものです。頭上に覆いかぶさってくるオーバーハングは、クライマーにとってチャレンジそのものです。それがめったに登られないひと気の...

季節風 (2023-04-18)

冬。日本海からの季節風で、パートナーの長いビレイ(安全確保)のあいだに、からだは凍えきり、グローブをはめた手はバンプと凍った岩の冷たさから感覚はなくなります。しかし、不思議と寒いとおもったことはありません...

冬のハイキング (2023-04-18)

冬。海岸から山頂へ至るハイキングは、景色が良いうえにいい運動になるので、何度も一人で通います。一帯の景色は素晴らしく、急斜面に奇岩、岩塔が立ち、森にはエゾマツがあります。やさしいから、一人でも大丈夫だと...

東大壁 (2023-04-18)

東大壁。およそ100メートルほどの、赤岩でいちばん大きな岩壁です。ザイルにぶら下がる懸垂下降ののち、ルートに取り付きます。そのため、登りきらないと帰ることができません。奥のルートへ行くほど隔絶感が高くなり、...