赤岩の岩登り

2023/01/20 (金)

赤岩には、難易さまざま、初級者から上級者まで楽しめるルートが多数あります。岩登りの難易度は、入門クラスの三級から始まり、中級の目安の四級、上級の目安の五級と数字が大きくなるほど、難易度が高くなります。いまのところ、世界の最高難度は十一級に達しています。

難易度は別にして、岩がしっかりしていて、残置プロテクション(安全確保のための要となるボルトやハーケンなどのアンカー)の多いルートは、人気が高いものです。いっぽう、不人気のルートは浮石が多かったり、残置プロテクションがなかったりで、緊張を強いられるルートとなります。プロテクションが乏しく不安定なルートは危険度が高く、スポーツクライミングのようにフォールすることはできません。めったに登られないルートは、不確定要素の強い冒険さながらのクライミングとなることがあります。クライマーは、ルートに対して充分以上のスキルが求められます。

そのようなあまり登られないルートの岩壁にいると、イワツバメが飛び、ときにはハヤブサが姿を見せることがあります。山奥にいるわけではないのですが、日常とは隔てられた地の果てにいるように感じることがあります。