2023/01/20 (金)
ザイル(登攀用のロープ)の長さは、通常45mから50mです。ルートは、ザイルのスケールで一回一本分以下の高さのものを1ピッチと呼びます。ルートは、この1ピッチ分の高さから、2ピッチ、3ピッチから7ピッチまでと連続する複数ピッチ、つまりザイル数回分のスケールの高さのものまで、赤岩にはあります。
たとえばですが、高さ120mのルートでは、40mごとに3回にピッチを区切って登ることになります。実際には、変化に富んだ自然の岩壁が舞台ですから、15mほどの短く区切るピッチもあれば、50mいっぱいにザイルを延ばすピッチもあります。
わたしは、赤岩では手返しの良さから35mほどに切ったザイルをよく使用しました。
3ピッチ以上のルートは、素晴らしい高度感や岩壁のなかにいる独特の雰囲気を味わうことができます。登攀(とうはん)中、常に緊張を強いられるかというと、そうでもなく、ピッチの区切りで仲間と合流すると次の準備をしながら、たわいもないおしゃべりで時間が過ぎます。